75 note

きなこの雑記帳

旅の雑感 エストニア編

旅の雑感、今回はエストニアです。

f:id:centreisland75:20170901181606j:plainエストニアには、7/29〜7/31まで滞在しました。7/28リガを出発し、その日の夜にヘルシンキにつきました。空港には20時ごろ到着したのですが、日本でいう夕方くらいの明るさだったので空港からバスに乗って、ヘルシンキ中央駅から歩きました。人も多いので、夏の夜のひとり歩きは気をつけていれば怖くなさそう。翌日も早かったので、あらかじめリガで買っていた大きなパンを夕飯代わりに食べて(お昼はめずらしくしっかり食べていたので問題なかった)すぐに就寝。翌日は6時頃からトラムにのって港に行きました。だれもいないトラムにひとりぽつん。せっかくなので写真撮ってみました。
ヘルシンキからタリン行きの船は結構たくさん種類があるみたいです。高速船が安くて早いとのことでしたが、天候不良だと欠航になるみたいなのでわたしはViking Lineのでっかい客船に乗りました。5番のトラムに乗ると港の目の前まで乗せてくれます。早朝は5番トラムが発車しないため、4番トラムで途中まで行ってそこから歩きました。船は自由席でしたが、あいてる椅子になんとか座れました。

 

f:id:centreisland75:20170901182457j:plain港についたら、歩いてホステルに荷物を置いて散策!タリンでは丸二日あったので、主に旧市街を回りました。エストニアの野外博物館にも行ってみたかったのだけど、行き方が不明瞭だったためパス。旧市街のみを、さくっと観光。今までのどの街よりも、歩くのがきつかった…!道にアップダウンがめちゃめちゃ多いのと、多分石畳具合が一番激しかったのかと。すぐに足が疲れてしまった。
まずはこれだよね、ふとっちょマルガレーテ!旧市街の入り口にあるので船で来たらまず最初に目にすると思います。晴れた日にも見たのだけど、写真を撮り損ねてしまった…!

 

f:id:centreisland75:20170901210555j:plain中世の趣残る旧市街では、お昼に民族楽器の演奏も!楽器見るのも面白かったし、お姉さんもとてもかわいかった。有名な中世料理のお店の前でやってます。中世料理も結局食べなかったな…。何をしてたかというと主に買い物が多かったのですが。石鹸やアクセサリー、靴下、リネンや文具などを買ったのですが驚くべきことにタリンで購入したおみやげは全て「made in Estonia」でした…!加えてそのことが商品にもしっかりと明記されており、こういうところは日本もぜひ影響を受けて欲しいなあと感じました。やっぱりどこかに出かけたなら、その土地や国で作られているものを持って帰りたいものです。おみやげはラトビアが素朴な民芸物だとすると、エストニアは伝統を活かして現代に取り入れたようなものが多かったイメージです。おしゃれなものが多かったなあ。

 

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お買い物以外ではいくつか教会を回りました。一番行きたかった聖ニコラス教会には結局行きそびれちゃったのですが(骸骨好きなので、死のダンスが見たかった)正教会カトリック教会には訪れました。なかでも、とある正教会の御堂には感動しました。教会の名前はわかりませんが、入り口に聖ニコラスが描かれています。入っていいものやらとおろおろしていたら、入口にいる女性がこの絵のことを教えてくれて、入りなさいと手招きしてくれました。
入った途端、見たこともない光景にくらくらしました。祭壇には大きなまばゆいイコンが輝き、聖職者の祈りの声と振り香炉の鈴の音が鳴り響き、たくさんの信徒の方の気配と祈りとが混ざりあって、ここに神はいると思わせるような場所でした。スカーフを被り、小さなろうそくを購入して捧げ、祈りの声に耳をすませていると五島の教会に行ったときにも思ったのですが、日常に息づいた祈りの空間というのは何ともいえない気持ちにさせられます。ここは、タリンで訪れた中では本当に、一番「行ってよかった」と感じたところでした。
その後、アレクサンドル・ネフスキー寺院やヘルシンキウスペンスキー寺院などにも訪れましたが、背筋がゾクゾクするような感動を覚えたのはこの教会だけでした。
ちなみに正教会は基本的に撮影禁止。たまに写真撮られている方はいますし、注意もされてませんでしたが私は写真は遠慮しました。なのでこの空間については、みなさまの想像にお任せ、ということで…。

 

f:id:centreisland75:20170912112047j:plain旧市街がかわいらしいエストニア。おみやげもメイドインエストニアのものが多彩でとってもおしゃれなものがたくさんありました。もちろん色々とお買い物はしましたが、私がエストニアで買いたかったものは他にあったのです。私がエストニアで最も欲しかったもの(そして、手に入れられなかったもの)それはイコン。
この記事を見て、予定に入れるか迷っていたタリンに行こう!と決め、イコンを売ってる店を探し普段は入らないアンティークショップに入りました。野菜市場のアンティークショップは見つけられなかったのですが(多分ロシア系マーケットのことかしら?これも私には見つけられなかった)旧市街では一軒、イコンの取り扱いをしているお店を見つけました。こちらの記事の写真に写ってる店のような気もします。素晴らしいイコンが3つくらいあったのですが私がいい!と思うものはどれも高かったんですよね…800ユーロ越えだったのでさすがにあきらめました。500ユーロなら買ったんだけどな…一介の主婦には高すぎた。300ユーロくらいのお買い得なイコンもお店にはあったんだけど、どうにもそれは好みじゃなかったんだよな…(15パーセントほどディスカウントしてくれるって話もあったんだけどそれでも高かった)
今でも時々、そのイコンのことを思い出します。18世紀のテンペライコンで、ビザンチンの画風なんだけど、こてこてではなく素朴な感じ。聖母子像と、馬に乗った聖人のものがあって、ああ…好きだったな…欲しかったなあ…と思いを馳せています。
次にタリンに行くことがあれば、また同じくらいの日程で滞在してがっつりイコンを探すという旅にしたいと思います。そして、次行くことがあればイコンを買ってしまうんじゃあないかな…。
石畳で足が痛くなったことも、道に迷ったことも、イコンへの後悔も、ほろ苦い思い出が愛おしく感じるくらい、わくわくした思い出がいっぱいの旅でした。